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インシデント対応記録(不正アプリインストール)

■ 事象概要
ユーザーPCにおいて、ログイン直後に「PC APP STORE」と表示される不審な画面が自動起動する事象が発生。
画面上ではクレジットカード情報入力を促すポップアップが表示されていた。

■ 発生日時
2026年6月16日

■ 影響範囲
対象端末:1台
業務影響:なし(重大なシステム障害は未発生)

■ 原因
ユーザーが学校からの連絡として送付されたURLにアクセスし、
動画閲覧のためとして案内されたソフトをインストールしたことにより、
不正アプリ(PC APP STORE)がインストールされた。

■ 技術的な感染経路
以下の経路で感染した可能性が高い:
・短縮URL(xgf.nu)にアクセス
・ギガファイル便(gigafile.nu)へリダイレクト
・動画ファイルを装った実行ファイル(exe)をダウンロード
・ユーザーが実行し、不正アプリがインストール

■ 想定される攻撃手法
・正規サービス(ギガファイル便)を悪用したマルウェア配布
・ソーシャルエンジニアリング(学校連絡を装った誘導)
・不正ソフトのインストールによる情報収集・課金誘導

■ 実施対応
■ 初動対応
・Wi-Fiを停止(ネットワーク遮断)
・セーフモードで起動
■ 調査・対処
・コントロールパネルにて「PC APP STORE」の存在を確認
・当該アプリをアンインストール
・通常起動後、リモート接続にて状態確認
■ セキュリティ確認
・ブラウザ設定の確認(異常なし)
・Windows Defender クイックスキャン実施 → 問題なし
・Windows Defender フルスキャン実施

■ 検知内容(Defender)
以下のアラートを検知:
・Suspicious service launched
・Possible theft of passwords and other sensitive web browser information
対象プロセス:
・PcAppStoreSRV.exe
・add****.tmp.exe
※いずれも今回の不正アプリに関連する動作と判断

■ 現状評価
・不正アプリは削除済み
・永続化(スタートアップ等)の痕跡は確認されず
・Defenderにより検知・抑止されている
→ 被害は未遂または軽微と判断

■ リスク評価
項目 評価
感染有無 あり(アドウェア系)
情報流出 未遂の可能性 (確証なし)
業務影響 なし
再発リスク あり(ユーザー操作依存)

■ 利用者への説明内容
・今回の事象は正規のファイル転送サービスを悪用した不正ソフトのインストールによるもの
・動画閲覧のためにソフトインストールを求められるケースは基本的に不正
・「インストール」「デバイス変更」等の確認表示は重要な判断ポイント

■ 再発防止策
■ 技術対策
・DefenderのPUA(不要アプリ)ブロック有効化
・SmartScreenの有効化
・可能であればWebフィルタ(URLカテゴリ制御)の導入
■ 運用対策
・外部URLからのプログラムインストール禁止
・動画視聴にソフトが必要な場合はIT部門へ確認
■ 教育対策
・「動画再生のためにインストール」は疑う
・「exeファイルのダウンロード・実行」は注意

■ 補足
本事象は、正規サービス(ギガファイル便)を利用した攻撃であり、
URLや見た目のみでは判別が困難な手口である。
技術対策のみでは防ぎきれないため、
ユーザー教育と運用ルールの整備が重要である。